第39回「にっぽんの温泉100選」のトップ6位をネットワーク分析してみました。
観光経済新聞社は、毎年「にっぽんの温泉100選」を発表しています。これは旅行会社やOTA(Online Tour Agentsオンラインの旅行社)の投票で選ばれる、いわばサービスを売るサイドが「ここはいいな」と思った温泉のトップ100です。旅行者にアンケートを取ると、自分が行ったところにほぼ投票する傾向があるので、結果的に訪問客が多い温泉が上位になってしまい、こじんまりとした訪問者が少ないところはランク外となります。
2025年に行われた第39回の結果のトップ6位、草津、下呂、道後、別府、登別、有馬について、ネットワーク分析をしてみました。
温泉街の中心から、半径1キロ以内の宿泊施設、最寄りの飲食店、コンビニ、共同浴場、土産店をosmnx(OpenStreetMapのAPI)から抽出して、地図上にプロットしました。
温泉街の中心は、固定資産税路線価が最も高い地点(例.草津温泉は湯畑)です。






osmnxは網羅性に問題があって、特に有馬温泉は、ホテルが十分に登録されていないため、たったの5軒しか抽出できていないようです。
以下は、この制約の下での結果です。
草津温泉は湯畑付近に、道後温泉は道後温泉本館付近に、それぞれホテルのクラスターがあります。
ホテルから飲食店頭までの平均距離は、このようになります。

草津温泉と道後温泉は、飲食店までの距離、共同浴場までの距離、土産店までの距離で、他の4温泉より優れています。有馬温泉も、共同浴場「金の湯」周辺に飲食店が集積しています。
コンビニに関しては、たくさんあってもしょうがない。極端な話、コンビニは近くに1軒あれば用は足りるので、6温泉ともコンビニに関する利便性はあまり差がないと考えられます。
外湯の数や種類は草津温泉がダントツで、素泊まり専門の旅館もたくさんあります。湯治文化が今でもよく残っていて、私も大好きな温泉地です。
道後温泉は、道後温泉駅と道後温泉本館の間のエリアが、結構立派な商店街になっていて、店の種類や件数も他の追従を許しません。県庁所在地にほぼ隣接するだけのことはある。
また、草津温泉も湯畑を中心として、周辺にはお土産屋さんが沢山あります。
草津温泉、道後温泉、有馬温泉の3温泉地は、お客さんがたくさん来る温泉地で、飲食店などの施設も多いのですが、静かで(賑わうというほど御客は来ない)お店なんかほとんどないけどいい温泉地というのもたくさんあります。
いわゆる鄙びた温泉ですね。
