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能登半島地震、金沢市における影響は?

能登半島地震は、珠洲市や輪島市をはじめ能登地域に甚大な被害をもたらしました。地震による被害は能登エリアにとどまらず、遠くは新潟県でも被害が確認されています。


金沢市でも9人が負傷したほか、5850棟(2024年5月21日時点)の住宅が損壊し、崖崩れや液状化なども発生した。


Sentinel-1のSLCデータを使って、別の観点から被害の状況を示すことができないか試してみます。


金沢市~加賀市InSAR画像
金沢市~加賀市InSAR画像

この虹色のモヤモヤした画像はInSAR画像といって、地震前(2023年12月下旬)と地震発生直後(2024年1月初旬)に、それぞれSentinel-1が受信した二つの電波の位相差を表しています。


何もなければ二つの電波の位相は(ほぼ)一致します。しかし、例えば地面が隆起したりすると、地面から衛星までの距離が変化するので位相に差が出ます。


金沢市のコヒーレンス
金沢市のコヒーレンス

コヒーレンスというのは珈琲とは何の関係もなくて、二つの電波の波がどれほど似ているか(相関しているか)を表します。ぴったり一致すると1(コヒーレンスが高い)、似ても似つかないようならばゼロになります(コヒーレンスが低い)。この画像からは、金沢市の西武から北部にかけて(海に近いところと河北潟を埋め立てたところ)はコヒーレンスが低いようです。


二つの電波の違いが大きいということは、地表面に何か変動があったのではないかと考えられます。


実際に踏査してみると、この地域の道路が微妙にうねっていたり、歩道と車道の間に隙間ができていたり、またそのあたりのマンションは外壁に亀裂ができていたりします。大なり小なり液状化の影響を受けました。


もう少し細かく見るために、コヒーレンス値を対数化してみます。

log coherence
log coherence

これを見ると、JR軌道の北側で昭和以降に土地区画整理事業で市街地化したところと、河北潟を埋め立てたところで、変動が大きかったようです。



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