日本の地震の特徴と地震地すべりが発生しやすいの地形的および地質的特性をまとめてレポートを提出する課題を与えられました。年末から資料を集めまくって、参考図書を読みまくって、何とか骨子がまとまったので、静かな元旦に書き始めたとき、能登半島地震が発生しました。
例えば富士山はピラミッド型をしていてしっかりと踏ん張っていて安定しています。ところがピラミッドの裾の部分が切り取られると、途端に踏ん張りがきかなくなって不安定化します。奥能登の沿岸部はちょうど山の裾が切り取られているように海によって浸食されていて、不安定なところが多いです。
谷間土砂が堆積しているうえに水が侵入しやすいのですべり面を形成しやすい。
奥能登は平地が少なく、昔は農業優先で貴重な平地は田んぼにし、集落は山の縁に形成されていることも多くて、位置的に土砂災害に弱い。
それから内灘町は砂丘で、地盤は緩いうえに砂丘の一番下の部分は河北潟に隣接し地下水位が高い。もともと液状化しやすい条件がそろっている地域でしたが、やはり液状化の被害が出てしまいました。
地震直後、予想波高5mの津波警報が出ました。これは送られてきた数値データから、目で見ることができない断層のずれを予測する、しかも横ずれではなくて縦にずれたと判断し、しかもずれた大きさを予測しているということです。すごいなぁ。
実際に輪島に到達した波高が1.2mであったことで、津波予測は全然当たらないとかネットで不満を表している人がいる。
本当は10mではなくて、一けた台、しかも一けた台前半の予測値を出せることはすごいことなんですけどね。