法務局という役所には「公図」という図面が備え付けられています。「公図」というのは、簡単に言うと土地の形を示した図面です。不動産の売買は言うまでもなく、固定資産税の課税など様々な方面で使われています。公図は法務局へ出向いたり、あるいはオンラインで写しを買うことができます。オンラインなら1枚当たり300円台。
この公図データがG空間情報センターを介して一般公開されました。もちろん無料なのですが、自分で加工して見ることができるまでが一苦労でした。
二つ問題があって、
一つはファイルの数が膨大であること
もう一つはファイル形式がxmlであること
町名で検索して必要な地図1枚分のzipファイルに絞り込みます。そしてこれを解凍すると、めでたくxml形式のファイルが手に入ります。とことが、xmlファイルというやつが曲者で、このままでは描画することができません。
そこでG空間情報センターのサイトでは
xmlをgeojsonデータに変換するための
登記所備付データコンバータ(mojxml2geojson)
が提供されています。
ファイル形式がgeojsonになりさえすれば、後はPython内でも、あるいはその他のGISアプリでも、簡単に描画ができます。
mojxml2geojsonをjupyterノートブックで使ってみました。
1,インストール
jupyter notebookのセルからインストールする場合
!pip install git+https://github.com/JDA-DM/mojxml2geojson.git
power shellからは!なしで
pip install git+https://github.com/JDA-DM/mojxml2geojson.git
それからgdalが必要らしいので、同じくpipで
!pip install gdal
2,jupyterノートブック内で使う
<準備>
ダウンロードしたzipファイルを解凍して出てきたxmlファイルを、このノートブックと同じフォルダに置いてください。
では、やります。
まずはライブラリーのインポート
import mojxml2geojson
from osgeo import gdal
いよいよコンバート
mojxml2geojson xmlのファイル名(この部分は”....”で囲まないこと。囲むとエラー)
たったこれだけ。このプログラムとおなじフォルダ内に「ファイル名.geojson」が出来上がっています。
同じフォルダ内にファイルを置くのではなくて、例えばfor_convertという名前のフォルダを作ってその中にデータファイルを置くことも当然できます。
その際はご自分で「xmlのファイル名」の部分を工夫してください。